月色少女に魅せられて

ポケモンとSSを書きます

【真姫ちゃん誕生日記念SS】"ありがとう"

まきりんぱながμ'sに加入した日の夜

花陽「なれたんだ…スクールアイドル。凛ちゃんと西木野さんと一緒に。なんだか夢みたい」

花陽「思えばあのとき、西木野さんの生徒手帳を拾ったのがきっかけでお話しできたんだっけ。……ん?生徒手帳?そういえば…」

花陽『これ…西木野さんの生徒手帳、だよね。住所は…うん、そんなに遠くない。届けてあげないと』

花陽「あのとき、誕生日もちらっと見えたような。確か……」

(ぼや〜っと思い出す4月の文字)

花陽「そうだ、確か4月だったはず。でも何日だったか思い出せないよぉ!……お祝い、してあげたいな。…よし。」

アッモシモシリンチャン? アノネ…

 

 


翌日、初の朝練後の教室

凛「真姫ちゃああああん一緒にお昼食べるにゃああああああああ!!!!!!」ダキッ

真姫「きゃあ!もう、クッツカナイデ!/// 私、先にお手洗いに行ってくるわ」

りんぱな「!!」

凛「それなら凛も一緒に行くにゃ!ほらほら真姫ちゃん、早くー」

真姫「別にいいけど…ほんと元気な子ねぇ」

凛(かよちん、こっちは任せるにゃ)チラッ

花陽(凛ちゃん…うん、ありがとう!)

花陽「よし、今のうちに…ごめんね真姫ちゃん、バッグの中身、失礼します…!」ゴソゴソ

花陽「…あった!真姫ちゃんの生徒手帳。肝心の誕生日はっと…って、え?…え?……」

ピャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

花陽「どどどどどうしよう…えっ?嘘…」

真姫「花陽?どうしたのよあんな大声出して」

花陽「ピャアアアア!!!!?!?ナンデモナイノヨナンデモ」

花陽「そんなことより凛ちゃん!花陽お手洗い行くから一緒にいこ!!ね!!!」

凛「え?凛今行ってきたばっかだにゃって、にゃああああああああぁぁぁ………」

真姫「…一体なんなのかしら」

 

 


凛「えええええ!!!?!?真姫ちゃん今日が誕生日なのぉ!!?」

花陽「凛ちゃん声大っきいよお!…うん、さっき確認したら、4月19日って…」

凛「どうするにゃ?プレゼントも用意できてないし、今日は初めての放課後練もあるし…」

花陽「うん…流石に一日目から休ませてくださいなんて言えないよね…どうしよう…」

オヤ、アソコニイルノッテ

??「こんにちは。さっきぶりですね」

花陽「うん?…って、海未先輩!?こんにちは…どうしてここに?」

海未「いえ、少し職員室に用があって。二人こそこんなところで何を?」

凛「その、実は…」カクカクシカコガカワイイゼ

海未「そうでしたか…真姫が誕生日」

花陽「はい…はなよたちもさっき知って…準備もできてないしどうしようかと…」

海未「…ふふっ」

りんぱな「?」

海未「いえ、すみません。…幸い、今日の放課後は軽く動いたあと、少し交流の場を作ろうと考えてたのです。その時間を使って、即席の誕生日パーティーを開いてみるのもいいかもしれません」

凛「えっ!いいんですか!?」

海未「もちろんです。というより、こちらからお願いさせてください。真姫は私たちにとっても大切な仲間ですから。ただ、私たち二年生組が邪魔にならなければ、ですが…」

花陽「邪魔なんてとんでもないです!…やらせてください!誕生日パーティー!!」

海未「花陽…。ふふ、なんだかとても頼もしいですね。穂乃果とことりには私から言っておきましょう。それで、準備の方ですが…」

凛「それなら任せるにゃ!かよちんとたーくさん美味しいもの買ってくるよ!!」

花陽「うえぇ!?凛ちゃんに追いつけるかなぁ…」

ヤイナヤイナ

海未(本当に…優しい子たちですね)

 

 


放課後

真姫「全く…結局お昼休みはギリギリまで待たされるわ、今度は用があるから先部活行っててって…。私だって、ほんとは……」

真姫「…お疲れ様です」ガチャ

穂乃果「まままま真姫ちゃん!!いやー今日もいい天気だねえ絶好の練習日和だ!これならこの後のパーティーもンググッ!」

ホーノーカー? イヤーツイ...アハハ...

ことり「真姫ちゃんこんにちは♪凛ちゃんたちは一緒じゃないのかな?(なんてね♪)」ヒョコッ

真姫「ええ、用があるとかで遅れるって…それよりことり先輩、さっきのって…」

ことり「ナンデモナイノヨナンデモ」

 

 


練習後

海未「はい、では今日はここまでにしましょう。しっかり水分を取っておくように」

ハーイ

真姫「今日ってもうこれで終わりなの?」

海未「いえ、この後少し一、二年生の親睦を深めるための場を設けようかと思いまして。真姫は凛や花陽から聞いていませんでしたか?」

真姫「…いえ、聞いていないわ。…ありがとうございます」ペコ

真姫(………)チラッ

りんぱな「」ヒソヒソ

真姫(なに…話してるのかしら…)

穂乃果「あーーー!!!!!」

真姫 ビクゥ「なんなのいきなり!?」

穂乃果「いやーほのか、しばらく真姫ちゃんのピアノ聞いてないなーって思って。そうしたら急に聞きたくなってきちゃったっていうか…あはは」

真姫「全くこの人は…。……いいですよ、私も少し触りたいと思ってたから(これでこのモヤモヤからも目を背けられるし)」

穂乃果「ほんと!?じゃー早速行こう!」グイグイ

海未「大丈夫でしょうか…」ことり「あはは…」

 

 


音楽室

穂乃果「はあぁ、やっぱり真姫ちゃんのピアノはいつ聞いても素敵だなぁ」

真姫「…ありがとうございます。………穂乃果先輩」

穂乃果「ん?」

真姫「その……いえ、何でもないでs 穂乃果「どうしたの、真姫ちゃん。…言ってごらん」

真姫「…私、不安なんです。花陽と凛と、仲良くできるかどうか…とても、不安で……」グスッ

穂乃果「…大丈夫だよ」ギュッ

穂乃果「花陽ちゃんも凛ちゃんも、とっても優しい子たちだよ。ほのかもまだ会ってから少しだけど、それでもわかるんだ。…なんとなくだけどね。えへへ」

穂乃果「…そろそろ屋上に戻ろうか。花陽ちゃんも凛ちゃんも、もちろんことりちゃんも海未ちゃんも。みんなきっと真姫ちゃんを待ってるよ」

真姫「待ってる?それって、どういう…」

 

 

 

 

 


穂乃果「さあ、真姫ちゃん」
真姫「…」

 

 

 

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

 

 

 
パン パン パン パン !!!!

真姫「きゃあっ!」ステッ

 

 

 

 

 

真姫ちゃんお誕生日おめでとう!!!!!

 

 

 

真姫「えっ……?」

 

 

 

 

ことり「ごめんね、びっくりしちゃったかな?これね、みーーーんなっ凛ちゃんと花陽ちゃんが準備してくれたんだよ!」

花陽「実はね、真姫ちゃんのお誕生日のこと、今日知ったんだ。時間が無くて、あまりお誕生日パーティーって感じには出来なかったんだけど…」

凛「でもねでもね!凛たち、真姫ちゃんに喜んで欲しくて頑張ったんだよ!……どう、かな…?」

 

真姫「……どうして、そこまで…」

 

海未「決まってるじゃありませんか。真姫は私たちの大切な友人なのですから」

 

 

 

穂乃果「どう、真姫ちゃん。悩み、まだある?」

 

 

真姫「そんな聞き方っ…ずるい、わよ…」ペタッ

 

花陽「真姫ちゃん!?」

凛「真姫ちゃんどうしたの!?お腹いたいの…?それともそれとも…えっとえっと…」オロオロ

 

真姫「…大丈夫よ。どこも悪くはないわ」

真姫「…私って大バカね」ボソッ

 

花陽「真姫ちゃん…?」

 

 

 

スクッ

真姫「花陽、凛」

りんぱな「…?」

 

真姫「穂乃果先輩、ことり先輩、海未先輩」

ことほのうみ「…」ニコッ

 

 

 

 

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"ありがとう"

 

 

fin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~あとがき〜

 

1日入学式、2週間で準備、16日スタダ、17~19日1期4話。って設定でした。

1期2話のセリフに「発表まで1ヶ月も無い」というものがあり、アニメ基準だと恐らくこの日程は不可能になりますがそこは大目に見ていただければと。

真姫ちゃんお誕生日おめでとう!!!