月色少女に魅せられて

ポケモンとSSを書きます

【議題】うみぱなの可能性について

 

CPの設定はそのファンの数だけ、つまり星の数ほどあると言っても過言ではない。そんな中でも、やはり王道と言えるのは「自分にないものを持つ相手に惹かれる」というものだと思われる。うみぱなを考えたときも、真っ先に思いつくのはこれになるのではないだろうか。

 

花陽から見た海未は、作詞からみんなの指揮までこなす、文武両道容姿端麗な憧れの先輩といった感じが予想できる。厳しくもあるがその内にこもる愛情は、花陽のような優しい子には人一倍に伝わっていることだろう。

 

一方の海未から見た花陽だが、私の主観を挟むと、とても居心地のよい存在になるのではと思う。先駆者の言葉を借りると、穂乃果がみんなを明るく照らす太陽ならば、花陽はみんなを優しく見守る太陽であり、同時に、ことりのように無条件に周りを癒す包容力を持つのが花陽だ。他者と比べるのがどうかという声もあるだろうが、これを考えると幼馴染2人と似たオーラを持つ花陽へは、海未も心を許してしまうのではと言える。

 

出会ってまだ日も浅い花陽は、頑張りすぎに見える海未を心配して声をかける。海未は大丈夫ですよと応えるが、それでも花陽の心配は収まらない。そんな花陽の無垢な優しさに、海未は では少し、あなたに癒してもらいましょう と身体を預ける。そのまましばし目を閉じる海未。花陽になら、と自身の弱さとも言えない一時の隙を見せる。当然その表情は花陽にのみ見ることが許される特権だ。いつも凛々しい海未の、そんな意外な一面に驚く反面とても嬉しく思う花陽。あなたの力になれるなら、花陽はいつでも海未ちゃんに付き合いますよ、と。

 

そんな中、2人の会話の中で花陽はつい癖とも言える自身の弱さについて海未に語ってしまう。 海未ちゃんはすごいよ。それに比べて花陽はこんなだけど、と。楽しそうに話していた海未も、これを聞いて表情を改める。自分を卑下するのはやめなさい。あなたはこんなにも魅力的なんですから、と。

花陽が頼れる先輩として海未を目で追うように、海未もいろいろと危なっかしい花陽を目で追っていても不思議ではない。それ故にお互いに気づくものがあり、特に他者への思いやりに富んだ2人ならそれを相手に伝えることができる。

自分をこんなにも見てくれている海未ちゃん。自分をこんなにも立派な人間だと肯定してくれる花陽。自分の価値を認めてくれる相手に特別な感情を抱くのもまた自然なことだろう。

 

 初っ端から百合濃度1200%で飛ばしていくのも私は好きだが、うみぱなはしっかりと段階を踏んでこそのものがあると思う。

以下もまたうみぱなオタクが聞けばありがちな展開だと笑うだろうが、やはり王道こそ正義だ。派生するのはこれを知り尽くしてからでいい。

私は、最初のアクションは花陽であって欲しいと思う。海未のことを目で追う日が増えるうち、次第に自身の感情に気づく花陽。嫌われまいと彼女を避けるようになるが、海未はそれを許さない。問いただす海未。想いを伝える花陽。返事を預ける海未。

周りからの助言により、海未自身がどうしたいか、海未自身が彼女に何を想ってるのかを気づかせてくれる。たまにここで叶わぬ恋の蛇足があったりもするが、そんなものはいらない。待ってるのはハッピーエンドだけでいい。

人一倍臆病な花陽がした告白に対して、人一倍本音を語らない海未が返す返事。

そんなものにドキドキしたいですねって話でした

  

おしり

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