月色少女に魅せられて

ポケモンとSSを書きます

【かなぱな】スクスタイベント後日談【下町巡り珍道中】

※かなぱな(非百合)です

※前作(違う世界線)→  http://ecodaren-poke.hatenablog.com/entry/2019/01/29/000006 

 

 

~ 花陽宅 夜中 〜

 

果南「うーん」

果南「…おトイレ行きたい」

果南「鞠莉ぃ~、起きてえ~」ユッサユッサ

 ノξソ ˘ω˘ ハ6  スヤァ

果南「ううぅ…」

「…果南さん?」

果南「えっ、花陽ちゃん…ごめん、起こしちゃった?」

花陽「大丈夫だよ。…どうしたの?」

果南「…」メソラシ モジモジ

花陽「…。はなよ、ちょっとお手洗い行きたくなっちゃったな。暗いから一緒に行かない?」

果南「! うんっ」

 

 

花陽「おまたせ」

果南「ううん。…ありがとうね」

花陽「どういたしまして。…果南さん、眠い?」

果南「うーん、ちょっと目が冴えちゃったかも」

花陽「なら、お部屋に戻る前に少しお話ししませんか?」

 

 

~リビング~

 

果南「…かっこ悪いよね、いい歳して夜中が怖いなんて」

花陽「そんなことないよ。うちにも1人、可愛いお姉さんがいるから」

果南「? 花陽ちゃん一人っ子だよね?」

花陽「…♪」

果南「…花陽ちゃんはさ、何か怖いものとか、苦手なものとかあったりする?」

花陽「怖いものかあ。すぐには出てこないなあ。μ’sに入る前は運動は苦手だったけど、最近は少しだけ自信もついてきたんだ」

果南「じゃあ、食べ物だとどうかな」

花陽「嫌いな食べ物も特にないかなあ」

果南(この子…もしかして純情すぎて「嫌い」って感情を持ち合わせていないのでは?)

 

 

花陽「はい、ホットミルクだよ」

果南「ありがと。…うん、おいしい」

花陽「えへへ、よかった」

果南「…すっごい今更になっちゃうんだけどさ。私たち、お邪魔じゃなかったかな?」

花陽「え?」

果南「もちろん私たちは今日とても楽しかったよ。それはきっと花陽ちゃんたちも同じだと思ってる」

果南「でもさ、多分花陽ちゃんも凛ちゃんも、今日2人でお出かけすることとても楽しみだったと思うんだ。出かける前にわざわざおうちにお泊まり用のお洋服置きに来るくらいだもん。…ふたりの時間の邪魔しちゃったかなって」

花陽「…果南さんは優しいんだね」ニコッ

果南「優しい…っていうか、面倒くさい性格なだけの気がするけどね。掘り返さない方が最後まで楽しいままだったろうに」

花陽「ううん。今日は最後までとても楽しい時間のまま終わるよ。それも、果南さんのおかげで」

果南「私の?」

花陽「うん。おかげで、ちゃんと気持ちをお話し出来るきっかけになったから」

花陽「今日ね、最初に果南さんたちを見つけたとき、本当は声を掛けるか迷ったの。でも、それはふたりの時間がって理由じゃなくて、私たちが凄く人見知りをするからなんだ」

果南「ふたりが?とてもそうは思えないけどな」

花陽「ううん。花陽は特になんだけど、凛ちゃんも最初のうちは結構遠慮しちゃう子なの。仲良くなると猫ちゃんみたいに甘えてくれるんだけどね」

花陽「でもね、それ以上に仲良くなりたかったんだ。こんな偶然、きっともうないって。話しかけなきゃいけないなって思ったの」

花陽「だからね、一緒に行こうって言ってくれたとき、泣いちゃいそうなくらい嬉しかったんだ。きっと、凛ちゃんも同じだと思う」

花陽「本当に、今日はありがとう。すっごくすっごく、楽しかったよ」

果南「花陽ちゃん…」

果南「こちらこそ、ありがとう。ふたりの勇気が無かったら、きっとこんなに仲良くなれるまでもっと時間が掛かってたと思う」

果南「また必ず、一緒に遊ぼうね」ニコッ

花陽「はいっ!」

 

 

 

花陽 「」フワァ

果南「ふふっ。そろそろお部屋に戻ろうか」

花陽「そうだね」

 

ガチャ

花陽「…えっ!?」

果南「どうしたの?…え"」

 

花陽「凛ちゃんが…」

果南「ベッドから落ちて床で寝てる…」

  ˘ω˘ /  スヤァ

 

花陽「あはは…。凛ちゃんね、普段は寝相いいんだけど、特別疲れた日はすっごい寝かたになっちゃうの」

果南「遅くまでいっぱい遊んだもんね、疲れちゃったのかな。にしてもすごいな…」

花陽「とにかくベッドに戻さなきゃ…。うーーん。凛ちゃん軽いんだけど、はなよの力が無さすぎて持ち上がらない…」

果南「手伝うよ。……あ、いや。いいこと考えた」

花陽「いいこと?」

 

 

  ˘ω˘ /  ノξソ ˘ω˘ ハ6  スヤァ

花陽「………えっ!?つまり…」

果南「…そゆこと♪」

 

 

〜少女添い寝中〜

 

花陽(うう…ドキドキして眠れないです…)

果南「…花陽ちゃん、起きてる?」

花陽「は、はひっ」

果南「…こっち向いて」ゴロン

花陽「…?」ゴロン

 

スッ…

花陽「ぴゃっ」

果南「うん、暖かくてふわふわだ。すごく安心する」ギュッ

花陽「果南さん…?」

果南「…苦しくない?」

花陽「はい。はなよも凄く、安心します」

果南「ハグフェッショナルだからね」

花陽「ハグフェッショナル…?ふふ」

果南「あ、笑ったな?」

花陽「笑ってないです」

果南「そっか。なら仕方ない」

かなぱな「」クスクス

 

果南「ほら、私、怖がりだからさ。よければこうしていさせてくれないかな」

花陽「……やっぱり、果南さんは優しいね」

果南「なんのことかなん」頭ポンポン

 

 

花陽「おやすみなさい、果南さん」

果南「おやすみ、花陽ちゃん」